ベムのコラム: 2008年6月アーカイブ

TechCrunchの「ソーシャルネットワークサービスの本当の価値は?」という記事が面白かった。特に各国のSNSの価値を、その国のユーザー一人当たりのオンライン広告費に、ユニークビジター数に乗じた数値を基本にしていて、リンクされているスプレッドシートのデータは参考になる。

そこで出てきたのが、国別のオンラインユーザー一人当たりのオンライン広告費というデータだ。

これが意外と差が大きいのが分かる。

1位はイギリスで213.98ドル 以下、オーストラリア、デンマークと続いて米国は4位。日本は89.85ドルで何と8位でイギリスの4割程度しかない。

1. イギリス      $213.98
2. オーストラリア  $148.99
3. デンマーク     $144.27
4. 米国        $132.13
5. ドイツ        $118.85
6. スウェーデン   $112.53
7. オランダ      $ 94.93
8. 日本        $ 89.85
9. フランス      $ 88.57
10.イタリア      $ 76.53

さてこの数字は他の広告メディアとの比較においても面白い数字になる。それはまた別の機会に・・・。

 希望をこめて、ドイツ対オランダの決勝を予想したが、心配していたとおり勝負強さ今イチのオランダがロシアの軍門に下った。準々決勝4試合のうち3チームはグループリーグを2位通過のチームで、これはメディアでもよく言及されているようだ。グループリーグで好調でも、そのペースを4試合、5試合と維持することは難しい。1試合のなかでも波があるように、大会中にも波がある。意外と優勝するチームは、チームのベストを初戦にもってこないことがある。

 しかし、オランダは何故ロッペンを出さなかったのだろう。延長の後半は明らかに足が止まって、ロシアに走り負けた。日程的にはロシアの方が厳しいなかだったのに・・・。

 オランダがイタリア、フランスを一蹴した後の、イタリア対フランスは、2年前の世界最高峰が今そうでないことを見せ付けた1戦でもあった。しかしいくら3点差をつけて大勝しても、その後PK戦であっても勝ち進まないと意味がない。

 そんななかのスペインがPK戦を潜り抜けたのは大きい。今回観ていて面白いのは、オランダとスペインのサッカーだ。また今大会は優秀なゴールキーパーに注目が集まっている。

 そもそも、ヨーロッパ選手権の第一回大会覇者のソ連には伝説のゴールキーパー、レフ・ヤシンがいたし、92年のデンマーク優勝には、私が歴代ベストキーパーだと思うペーター・シュマイケルがいる。

 今回も、ファン・デル・サール、ブッフォン、カシージャス、レーマンなど名ゴールキーパーが目白押し。ロシアのキーパーもすごい。「優勝国には素晴らしいキーパーがいる法則」はかわらないだろう。

 現時点で、ドイツ、トルコ、ロシア、スペインの4カ国、オランダが負けちゃったから、スペインに勝たせたい気もするけど、やっぱりドイツかも・・・。
 

 広告コミュニケーションがマスメディア広告枠への出稿というアウトプットがほぼすべてだった時代から、必ずしもマス広告枠へのクリエイティブを前提としないコミュニケーション開発へとシフトしていく。いわゆる「ブランデッドコンテンツ」を中核にする時代である。
 またコミュニケーションのあり方そのものも、送り手主導から受け手主導へとシフトしている。こうした環境からコミュニケーション開発のプロセスも変化していく。
 従来の商品プロダクトのUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)から、そのベネフィットを訴求するアプローチは、あくまで送り手の論理である。またそれを15秒のCM職人の手で表現されるというのが従来の広告コミュニケーション開発の常道であった。そうやって創られるものには結局送り手が伝えたいメッセージも、ターゲット消費者の琴線に触れる何かも、ネットインプレッション(最終的に残る印象)としてはほとんどないという悲しい結果になるケースも少なくない。CM職人にはCMの存在感を最大化するあまりブランドのメッセージが最大化できない場合がある。また送り手の論理からアプローチする手法だけでは、「刺さらない」ものになる可能性が大きくなった。消費者主導のコミュニケーション構造を前提とすると、近年重要視される「消費者インサイトの発見」がたいへん重要なテーマになってくる。

 スピード社の水着で記録ラッシュのようだ。メディアは触れていないが、この水着、オリンピック代表選考会のときから着用を認めていなかったのは、代表にもれた選手にかわいそうだ。

 水泳の場合、マラソンや柔道と違って、標準記録が決まっていてオリンピックに出れるかどうかが明解である。それだけにあとコンマ数秒で代表入りを逃した選手もいた訳で、彼らからすると、代表選考会にこの水着を着ていたらということになるだろう。世界との記録競争のなかで代表選手を決めている競泳種目なのだから、条件はいっしょにしてあげないと・・・。

 今日、「中田英寿プレゼンツサッカー+1」と銘打って、ジャパンスターズとワールドスターズの試合がテレビでも中継された。中田の現役復帰は、その動きではちょっと無理そうではあったが、面白い試合ではあった。ジャパンスターズの釜本監督がピッチに立ったのもご愛嬌とはいえ、観客を楽しませたようだ。トラップに足元がちょっとおぼつかない様子にスタンドから笑いがでていたが、若い世代の観客はもちろん釜本の全盛期を知らないだろう。

 私が小学校のころ、田舎の清水には日本鋼管があって、清水市営サッカー場のこけら落としに、当時の日本リーグのヤンマー対日本鋼管の試合があって、これを観戦しに行ったことがある。

 今でも目に焼きついているのは、この時の釜本の決勝点になったシュートである。釜本は前線に張っていて、日本鋼管が前がかりになって押し上げているときに、一本前線の釜本にパスが繋がった。センターライン付近でバックスをひとり抜くと、あとはゴールキーパーだけで、ドリブルでキーパーと1対1にもっていくかと思いきや、30数メートルのロングシュートを放って決めてしまった。その弾丸シュートの凄まじさがたいへん印象的だった。

 昔のボールは今のと違って、水を吸ってたいへん重くなる。そのときも小雨が降っていて、ボールは水を吸っていた。その重たいボールをものすごいスピードのシュートでいとも簡単に決めた釜本のセンターフォワードとしての能力の高さは傑出していた。
 あのシュートを今のボールで蹴ったらどんなスピードがでるだろうか。

  64歳になられたということだが、日本サッカー史上、突然変異のように現れた不世出のフォワードであることは間違いない。 

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