ベム: 2008年2月アーカイブ

 欧米では、テレビCMなどの広告接触の概念をOTS(Opportunity to See)という。直訳すれば「見る機会」ということ。つまり「見る機会は与えているけど、実際見ている、認識しているかは分からないよ。」ととれなくもない。
 インターネットの通常のバナー広告には、広告接触単位をインプレッションと呼んでいるが、従来IAB(インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー)でのバナー広告の接触概念は基本的にOTSとしてきた。

 広告効果を接触量だけで測る時代ではない。接触ベースではなく、インパクトベースで測定しようというムーブメントが「エンゲージメント」という概念をつくった。
 そういう環境で、広告フォーマットの違うメディア間をCPMで比較すること自体、非常にナンセンスではあるが、いちおう到達コストがどの程度かを、ターゲットCPMも換算してみた。

例えば、M1(男性20~34歳)のターゲットCPMで比較してみよう。

 アベニュー・A・レイザーフィッシュ社が、「2008 digital outlook report」を公開している。この中に2008年米オンライン広告業界の注目ポイントということで10項目が列挙されている。

 以外にも日本と同じテーマが多いと感じた。気になるのがアメリカでもネット広告CPMがあまり上がらない状況が予測されていることだ。
 またアドネットワークがより強力になっている状況があり、ここが日本と違うところだ。

 今年からカウントされるようになったインターネット広告での制作費。これには企業サイトのうち広告目的のブランドサイト、キャンペーンサイトの構築費が算出されていて、1412億円とされた。
これは欧米でも同じだが、大企業のWebサイトは中途半端な媒体よりはるかにパワーがあり、固有の集客力と固定客を持っている。これはサイトがマーケティングツール化してればするほど固定ユーザーを囲い込んでいるケースが多い。

 アメリカでは行動ターゲティングのリベニューサイエンス社が、企業サイト訪問ユーザーのブラウザデータベースを、他の企業と交換する仲立ちをすることもしていた。日本ではなかなかこういった思い切った施策はとりにくいだろうが、企業サイトの自社メディア化が確立していくと、従来より企業間コラボレーションは進むのではないかと思う。ただ従来はなかなかバーターが同じレベルで成立しにくいこともあっただろうが、仕組みしだいで、解決できるだろう。
 つまりある企業にとって、別の企業のサイトは集客を促すメディアになってくれる場合もあるということだ。広告会社としてはここでもうまく仲立ちしたいところだ。それができるような企画を介して、メディア間コラボレーションの仕組みを提案することも考えておかなければならない。

 CNET広告業の新潮流 「googleの危うさと広告の本質」から

http://japan.cnet.com/column/netad/story/0,3800075540,20368039,00.htm

 まず「広告がうっとうしい」という議論は大昔からあって、広告屋はそういう批判と闘って来た。広告表現は情報ユーザーへの受容性とメッセージ訴求の両立を目指して進化してきた。ネット広告がより「うっとしい」と感じるとしても、表現力がまだ過渡期であるということも云える。

 グーグル的広告の成長は、ネットユーザーに検索情報としてのテキスト型広告をマッチングさせたことと、ある意味「効果を買う広告」の量り売りの仕組みが、ネットマーケティングの成長とリンクしたからであって、これを広告と呼ぶかマーケティングツールと考えるかは広告主次第だ。今になって振り返ると、サーチワードに対してダイナミックに広告バナーを掲載することはネット広告の黎明期からあった訳で、オーバチュアやグーグルは検索結果として見せたことで成功している。
 そういう現象も含め、広告らしくない広告が、広告フォーマットにしても、広告表現にしても、今後どんどん出てくるのだと思う。

 交通広告やOOH(アウトオブホーム)メディアへの関心が集まっている。ひとつは、リーセンシー効果への認識が高まったこと、そしてデジタル化し始めて、単なる看板から動画などへ訴求力アップと時間帯別などの効率訴求対応が進んでいることがある。
 その中でも、デジタルサイネージと呼ばれる高精彩のモニターによる情報提供装置が注目されている。技術は進んでおり、インタラクティブな装置になって、接触者の自己関与をたいへん高くすることも期待されている。

 デジタルサイネージには、日立やパナソニックなどのモニターメーカー系がどんどん参入していて、市場を開拓している。ところが、広告会社系は、もちろん装置産業で多額の資本も必要なためほとんど自ら手を出していないばかりでなく、成長しつつあるこうしたデジタルサイネージへの広告扱いにも今まではあまり熱心ではなかった。メーカー系のデジタルサイネージの会社もほとんど独力で広告扱いを拡大している。

 Webを中核にしたキャンペーン構造を提案し、作業していくと、現状でよくぶち当たる現象がある。WebサイトにキャンペーンページやWebコンテンツをつくろうとするときに、コピーを書ける人が少ないのだ。グラフィックの世界だったら、プロダクションには端からコピーライターがいて、打ち合わせに加わってくるが、Webの世界だと、「デザインはしますので、ではコピーをください。」ということが間々ある。
 つまりコンテンツ開発のアプローチ方法をまだまだこれから作らないといけない。そのためにはコンテンツプロデューサーとなる人材の育成だ。育成といってもゼロからできる仕事ではないので、期待しているのは雑誌に携わっていた編集者、ライターの方々に是非Webコンテンツ制作の中核人材として参画してきて欲しいと考える。

 たしか一昨年の新年に読売新聞が企画したと思うが、ロック50年史を記念して名盤を選んで発表されていた。ちょっと角度は違うが、ロックアーティスト別ベストアルバムを好みで選抜して議論し合うことを大昔バンド仲間とやったことを思いだした。

 読売新聞で特集された「名盤50枚」は年代別になっていたが、さすがに1950年代と60年代前半は記憶にないし、90年代以降は申し訳ないが聴いていないので、割愛させていただいて、発展期と爛熟期として選抜された20枚は下記のとおり。

 アメリカのテレビドラマで戦争ものでは、「コンバット」を筆頭に、いくつか上陸している。第二次大戦でもヨーロッパ戦線がほとんどだ。「コンバット」以外にも、「ギャラントメン」とか「ギャリソンズゴリラ」とかで、「ギャラントメン」はたしかイタリア戦線が舞台。そんななかで異色だったのが、北アフリカ戦線が舞台の「ラットパトロール」。砂漠を疾走するウィリスMBジープが格好良かった。
 
 ところで、この時代の海外ドラマを取り上げる「テレビジョンエイジ」という雑誌があって、古本市場でもそこそこの値が付いている。
 テレビジョンエイジでは、ラットパトロールのドイツ軍将校ディートリッヒ大尉が人気があって、投票の上位にあったように思う。

 20日発表の電通「日本の広告費」は算定方法を大幅に改定し、算出された市場は改訂前を1兆円以上大きな数字になった。
 注目すべきは、インターネット広告の制作費を算定したことで、これでマス4媒体の制作費と比較することもできるようになった。
 マス4媒体の広告制作費合計は、3,434億円。うち、テレビCM制作費は2,026億円となった。つまりテレビ広告費1兆9,981億円は、媒体費1兆7,955億円と制作費2,026億円ということになる。
 一方インターネット広告は、媒体費4,591億円、制作費1,412億円の合計6,003億円となるわけだ。
 この内訳をもっと知りたいところだ。レポートでは、「バナー広告などの制作費及び企業のホームページのうち商品・サービス、キャンペーン関連の制作費」となっている。
 企業ホームページには媒体費は発生しないが、ここにも金額に換算できる媒体価値が存在する。市場価値を取引額ベースでみると、6003億円だが、マス4媒体とそのメディア価値を本当に比較するなら、ネットはもっと大きいと云えるかもしれない。

 インターネットのマーケティング活動内シェアは実態として相当高くなっている。

 IBMレポート「The End of Advertising as we know it」を解説する最終回。

広告会社が広告ビジネスのバリューチェーンの再構築のために、特に関心をもつべき3つのキーエリアとして、「消費者」、「ビジネスモデル」、「ビジネスデザイン」をあげている。

まず消費者に常に興味を持ってもらい、カスタマーでいてもらうためには、クリエイティブをより良いものにしていくだけでなく、新たな広告手法を開発していく必要をあげている。

2008[1].gif  電通が今日発表した「日本の広告費」には、インターネット広告費を従来の媒体費と広告制作費もカウントして、合わせて6003億円とした。昨年までは媒体費だけだったので、先日このブログでも広告目的のWeb制作費用もカウントするといいと書いたが、電通さんがしっかりカウントしてくれた。    これにあわせて、2005年、2006年の制作費も改めて発表している。媒体だけみると、2005年から、2808億円→3630億円→4591億円となって、制作費は、969億円→1196億円→1412億円となった。

 2007年は前年比で、媒体費は26.5%増、制作費は18%増となっている。

 いずれにしても、合計6008億円というスケールは、新聞広告を射程に入れた感がある。

今回は、従来の広告費推定範囲を広げているため、昨年まで6兆円弱だった市場が、いっきょに7兆円を超えている。推定範囲を改訂したためであって、前年比は1.1%増だ。念のため。


 

サンフランシスコを拠点とするインタラクティブエージェンシーの雄、AKQAは昨年ファンドに投資させて、他のインタラクティブエージェンシーがメガエージェンシーグループの傘下になるなか、独立を維持している。今年もエージェンシー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされているAKQAだが、アドエイジ誌の記事では、「AKQAがデジタルをルーツにしてフルサービスエージェンシーへ静かな転換を図っている。」と評価されている。
ブランドサイトのコンテンツ開発を中心に、Webによるインタラクティブ・ブランディング・コミュニケーションが得意だった印象のAKQAは、ファンドからの資金で、リスティングの会社を買収したり、トラディショナルエージェンシーからマスメディアプランナー人材を獲得して、トータルサービスができる体制を急速に整備している。

 道路特定財源の話は、これを使って天下り財団に駐車場経営をさせるために1000億以上つぎ込んで過大な地下駐車場を造ったりという国交省お手盛りが露呈して、世論は暫定税率撤廃支持の方が多い。国民感情からするとある意味当然だ。
 こういう役人の人生設計のために隠れて公費が使われることはいいかげん何とかしないといけない。という議論は詰めないといけないが、そもそも国地方ともこれだけ借金が肥大化してしまった今の状況で、歳出からまず決めてしまうことが、どれだけ可能なのだろうか。道路ということで云えば、もう必要か必要でないかということではなく、プライオリティの問題で、それを歳入に応じて順番につくるしかないのではないか。10年で59兆とか歳出から決めてしまうことができる状態かどうかを問いたい。
 それでなくても、少子高齢化で、いわゆる福祉にかかわるセイフティネットには膨大に金がかかる。こちらの方は、そうは言っても歳出から考えざるを得ない。人の命に直接関わるからだ。(にもかかわらず、こちらの方は10年でいくら使ってこうしますという声はほとんど聞こえない。)

 広告会社の営業には基本的に2つの機能が必要だ。ひとつは得意先であるお客様をグリップする機能(アカウントマネージメント力)で、もうひとつは、広告会社の提供するサービス(企画、運営ほか)を最適化するディレクション業務すなわちアカウントプランニング機能である。

 サービス業である広告は、お客様からお仕事を受注するわけだから、当然お客様であるクライアントに対する最大限のホスピタリティを発揮して、受注を促さなければならない。その上で本当の評価は、提供されるサービスのクオリティだから、質の高い企画提案を推進する機能が営業のフロントラインにある必要がある。

 ネット広告の黎明期には、バナー広告のクリック率は1%前後平均であったと思うが、今や0.1%以下になることも少なくない。そもそもクリック率をネットメディア(プレイスメント)にギャランティさせる考え方はもう止めたほうが良いのだが、いずれにしてもネットユーザーは広告に慣れてきて、総じてクリック率は下がった。だからと云ってネット広告の価値や効果が下がった訳ではない。随分以前からのデータではあるが、ダブルクリックの総配信に対してのCTRとVTR(ビュースルーレート)は2003年のQ3あたりで逆転して以来、ずっとVTRの方が高い。

 ニューヨーク在住の会社の後輩に、「ベムさん知ってますか。こんなことになってるんですよ。」と云われて改めてびっくりしたが、アメリカのエアラインの大半がニューヨーク東京直行便を廃止している。ユナイテッドもノースウエストもデルタもだそうだ。
 これらはすべて北京直行便に替えられてしまった。関心のジャパンパッシングどころか、実際に航空便がパッシングして中国に行っている。

 60年代や70年代に、SFに描かれた未来には、予測が当たったものもあるが、当然未だ実現できていないものも多い。そのひとつが空を飛ぶ自動車である。子供心にもわくわくしたのが、川津祐介さんが主役をやっていた「スパイキャッチャーJ3」に出てくるエアカーだった。この車はシボレー・コルベット・スティングレイを改造したこので、空中に浮き上がるほか潜水もできる設定だ。
 動画サイトで懐かしいタイトル部分を見てみたが、主題歌が何とも時代を感じさせるもので、この当時一生懸命かっこ良くつくろうとしているのが分かるものの、この橋幸夫さんの主題歌はイケテナイかも。
 これを観て興奮していた自分がかわいい。

 日経広告研究所の2008年度広告費予測値が発表された。2008年度(4月~2009年3月)の総広告費が前年比101.2%となる見通しだ。
 それ以前に、2007年度だが、事前発表を多少上方修正して、100.6%とした。
但し、マス4媒体は、見直しで減少幅が拡大し、前年97.2%としている。新聞が94.9%、雑誌が95.5%、テレビが98.4%、ラジオが94.9%である。

そろそろ発表される電通の「日本の広告費」ではどういう数値になるだろうか。やはり広告費はGDPの成長率を下回るのか。

 アメリカのアマゾンが、「Amazon Products Ads」というクリック課金のテキスト広告を始める。ネットビジネスが総じて、広告収入への期待を再燃させている。
 
 もともとインターネットの最初のビジネスモデルは広告だった。雑誌「Wired」のWebマガジン版「Hot Wired」が記事の中にバナー広告を採用したのが始まりだと云われる。
 その後、多様なビジネスモデルが登場し、特にB to C モデルはロングテイル論が提唱されるように、従来では考えられなかった新しい経済を生み出した。
 しかしネットの普及がひと通り一巡すると、その成長率は当然鈍化する。アマゾンも物理的な販売行為をするより、仲介をして仲介料を販売者から取ったほうが収益性が高いかもしれないと云われる。
 一方、広告は、メディアとしての接触シェア、購買への影響力から見て、まだまだ広告メディアシェアは低く、拡大の余地を残している。様々な業界が実はネットによる広告ビジネスに熱い期待をしている。
 当の広告業界が一番その辺に鈍感なのかもしれない。

 米ヤフーがマイクロソフトの買収提案を拒否したことで、株主代表訴訟を起こされる危機にあると報じられている。アメリカという国は株主利益がまず尊重されるべきという社会なんだと改めて思い知る。

 マイクロソフトの買収提案価格を超える業績なり、成長戦略を打ち出せるのかと株主から問われ、それに即答できないと、インターネット文化がどうのこうのとの問題ではない。当然高く買うところが正義だ。
 株式を公開するということはこういうことだ。

 最近の日本の株価低迷を、構造改革が後退してしまっていることに対する外国資本の失望とあきらめによるものだと談じる論調がでてきた。ブルドックソースの件での裁判所の判断は、まさに今の日本の姿として映る。
 
  確かにMSのヤフー買収というダイナミズムと、徹底した資本の論理を目の当たりにすると、日本の企業経営者のナイーブさが浮き彫りになって見えてしまう。

 IBMのレポート「the End of Advertising as we know it」では、2012年の広告業界の4つのシナリオとして、「進化の継続」「オープンエクスチェンジ」「コンシューマチョイス」「アドマーケットプレイス」を上げている。
 
 これは、広告スペースのオープン化の軸と、マーケティングの消費者主導の軸で構成されるマトリックスの4つの象限に整理されている。

昨日、雑誌広告協会が主催するセミナーに行ってきた。会場の電通ホールは超満員。
テーマは「絆」。雑誌がもつ愛読者の価値をアピールする。各誌編集長参加のパネルディスカッションでは、実際の愛読者にビデオインタビューして、愛読者像のイメージを共有した。

さて、雑誌という紙メディアは実に難しい環境にある。雑誌を一番上手に売ってくれていた町の小さな書店は、つぎつぎに潰れている。コンビニがこれに代わって販売力を提供しているかといえば、必ずしもそうではない。コンビニの雑誌の棚は、半分は雑誌販売とは別の目的があり、雑誌のラインアップを揃えるつもりはあまりない。


 そろそろ電通が集計する「日本の広告費」が発表される。ここ何年かはずっとネット広告費の伸びにその注目のほとんどが集まっている。今年は雑誌を抜くかどうかが焦点だろう。ただ、ここで言う「ネット広告」は基本的に広告スペースとしてメディアが販売している媒体費ということなので、「狭義のネット広告」である。企業が広告目的に展開するブランドサイト、キャンペーンサイトの開発費は含まれていない。この市場をカウントするのはたいへん難しいだろうが、そろそろ集計してくれるところが現れないかと思う。


 とりあえず、ヤフーの取締役会は、マイクロソフトの買収提案を拒否した。価格が安すぎるということだから、MSも何としても買収までもっていくだろうという観測記事が多い。しかし、現状のヤフーの事業内容では苦しいだろうから、統合再編のなかに入らざるを得ないだろうというメディアの議論を聞くと、米国での企業評価の厳しさ、スピード感を感じる。日本で米国ヤフーの業績があれば、そうは吸収対象にはならないだろう。もっともっと「鳴かず飛ばず」企業がたくさんあるのに、それらに対しても再編の力はほとんど動かない。もっとも、価値があるから買われるのが欧米文化。日本には吸収対象になるだけの価値がある会社が少ないのか・・・。

 いずれにしてもこのダイナミズムの差は何か。

 昨年来の食品偽装問題や中国産農薬混入ギョーザの問題で、今になって消費者庁をつくろうという議論がでている。消費者を守るための食品衛生法、JAS法、景品表示法ほかが別々の省庁管轄であることで、縦割りになって情報共有がうまく機能しなかったから一元化しよういうものだ。しかしこんなことは何十年も前から分かっていることだ。今になって評価すると、あの橋本内閣時代の省庁再編が本質的な再編に全くなっていなかっただけでなく、改悪だったことが分かる。

 最近、役所の不手際は、ほとんどあの時統合されて巨大官庁になった厚生労働省と国土交通省で起こっている。

例えば、


 日経ビジネスの今週号の時流超流「13年周期のネット大改革」では、軍用のARPANETから始まったインターネットの歴史の、13年周期で変革が起きているとして、今年はマイクロソフトによるヤフー買収提案をきっかけとする大再編時代がくるとしている。
 旧来型産業で云われていた90年周期が、7倍のスピード(ドッグイヤー)でネットで起きているという説である。
 地震と違って、どんどんスピードが上がり、ドライブがかかる人間の営みで起こることが特定周期になるという議論にはあまりリアリティはない。ただ、メディアが今回のマイクロソフトの買収提案を大再編のスタートと見ていることには同意する。PCソフト、特にOSをおさえることで君臨してきたマイクロソフトが、そのビジネスモデルを本格的に替えることを余儀なくされたということだからだ。

グーグルはワープロソフトや表計算ソフトなどまでどんどんタダで供給してくる。誰が見てもマイクロソフトのビジネスモデルを破壊するサービスだ。ヤフー買収提案は、MS対グーグルの?年戦争の始まりの年として2008年が記録されることを意味しているだろう。


 あまり報道されないが、ケニアの国内情勢が穏やかでないらしい。オリンピックの陸上などで名選手を輩出するケニアだが、このアフリカの国の首都がナイロビで、モンバサという港町があって・・・ということを知ったのは、私が小学校のころNHKでやっていた「アフリカ大牧場」というアメリカのテレビドラマのお陰だ。

 チャック・コナーズが主役で、原題は「Cowboy in Africa」。猛獣を牧場で飼ったりするのだが、オールアフリカロケで映像がダイナミックだった。
 これとジョン・ウエィンの「ハタリ!」の映像がどうも混同してしまうことがある。あんな大草原のあるアメリカ人でもアフリカの大草原はまた別のあこがれなのか、それともやっぱり人類発祥の地に対する憧憬か、私も子供のころにいつか一度はアフリカのサバンナに立ってみたいと思ったテレビ番組だった。


私ベムが大学3~4年のころに読んだ当時初版だったジェームス・P・ホーガンの「星を継ぐもの」は、私が今まで読んだSF小説では最高傑作である。様々なSF小説がハリウッドで映画化されるなかで、どうしてこんな面白い話が映画化されないのか不思議なくらいだ。
 SFという以前にこんな面白い小説も少ない。全編説明してしまうと、せっかく薦めているのに、台無しなので、詳しくは書かないが、太陽系の火星と木星の間の小惑星帯がどうしてあるのか、月は地球の衛星としては巨大すぎないか。ネアンデルタール人とその後のクロマニヨン人に形質上の連続性がないのは何故かなど、当時の科学を総動員しながら、推理小説的でもあり、大ドンデン返しありのエンターテイメントである。
 「星を継ぐもの」は3部作で、一作目を読むと、続きを読まないではいられない。本当にお奨めの本だ。

アドテクノロジーの有力な領域に、広告効果のトラッキング技術がある。Webではログデータが膨大に出てくる。従来のマス広告を出稿すると、広告主にはデータは一切なく、広告会社が持ってくる。しかしWebマーケティングの時代は全く逆で、広告主がすべてのデータを握る。広告を売った側の広告会社が、「効果はいかがでしたか?」と広告主に聞きにいかなくてはならない。もちろん出てくるデータは単純ではない。ネット広告のクリックベースだけでなく、様々なトラフィックを分析する必要がある。

 インターネットCMが過渡期を迎えていることは、このブログでも書いた。インターネットCMの場合、動画コンテンツにCMチャンスを挿入するテレビモデルなので、そもそも即クリックして企業サイトに飛ぶことはあまり想定しにくいが、画面のサイドに掲載される大型バナーなどのCPAが比較的良かったりするようだ。
 しかも、動画広告を見て、かつバナークリックで誘導されてきて獲得できたユーザーのクオリティが比較的良いと聞く。アフィリエイトの場合、ユーザー一人当たりの獲得単価が指標なので、その顧客の客単価やリピート率が良いかどうかまで見ると、費用対効果が本当にいいかどうかは別問題だ。
 比較時短期のROI追及の考え方でも、リッチな表現訴求をして上での獲得がよい場合があるようだ。ブランディングとはマーケティングの時間軸を比較的長期にとった場合のROIの追求と考えていたが、ブランドイメージ資産の蓄積ということだけでなく、短期の獲得施策にも、ブランディング表現を伴う広告訴求は必要ということだろう。これからもっとベンチマークをとっていかないといけない課題だ。

 ADKがWPPと合弁でインドに新会社を設立する。中国はもとより、アジアオセアニア、中東エリアの広告市場は拡大を続けている。
 欧米のメガエージェンシー各社は、世界中で事業展開をしているのに対し、日本のサービス業とくに広告会社は、製造業にくらべて実に内弁慶な産業だ。
 中国市場に対しても、欧米資本に比べても大成功しているとは云いがたい。ただ中国市場に比べれば、東南アジアなどでは健闘している。その意味でインドは期待できる市場といえる。国内成長がほとんど見込めない日本では、広告マーケティング環境の変化に応じたビジネスモデルの変革に即応すると同時に、アジア市場への参入は、成長戦略に欠かせない。
 そのアジアの広告市場だが、世界第二位の日本の広告市場と比べてもエリアで見ると遜色ない規模になっているのが分かるし、その成長率には驚く。


 ゼニス・オプティメディアの市場予測データによると

 ポセイドンアドベンチャーやタワーリングインフェルノなどパニック映画で一世を風靡したアーウィン・アレンはその昔からテレビ番組でたくさんのSF作品を世に送り出してきた。(タイムトンネルや原子力潜水艦シービュー号とか・・・。)
 
 なかでも「宇宙家族ロビンソン」(原題:LOST IN SPACE)は、娯楽SFドラマとしては秀逸ではなかったと思う。
 特に、SFとしての宇宙船やロボットのデザインが非常に優れていたと思う。宇宙船ジュピター2号の円盤形のデザインと船内のつくり、また何と云ってもロボットのフライデイのデザインは素晴らしいと思った。
 SF作品でのロボットというと「禁断の惑星」のロビーが有名だが、フライデイは実に少年たちの憧れのロボットといえる。

フライデイを見ると、昔デパートの屋上にあった、上のガラスのなかでジュースが噴水のようになっていた自動販売機を思い出して、妙にシズる。

 マスメディアを活用してきたマスマーケティング企業が、Webマーケティングに本格参入してきた昨今、ネット広告メディアは「ある過渡期」を迎えたと思う。
 アクイジションを目標とする企業には、顧客誘導力のある広告スペースを売っていればよかった。しかしWebのブランディング活用においては、ブランドサイトのコンテンツの充実の方に重点が移っている。コンテンツにしっかりコストを使って、余裕があればトラフィックを買おうかという程度になる。

 久しぶりにディープパープルを聴いた。ディープパープルとレッド・ツェッペリンは私の高校時代のロック少年の二大派閥、つまりパープル派かツェッペリン派に分かれていた。だいたいインテリはツェッペリン派だったと思う。
 パープルといえば、何といってもライブアルバム「ライブ・イン・ジャパン」が秀逸。欧米では「メイド・イン・ジャパン」というタイトルのこのアルバムを当時のパープル派少年たちは死ぬほど聴いていた。

 マイクロソフトのヤフー買収提案は446億ドルという巨額だ。しかし世界のM&A買収額は凄まじいものがある。
 
 ちょっとランキングデータを掲載してみると・・・。

アナリストの大方の見方によると、現状はヤフーの取締役会が同意してはいないものの、提案価格が相当高いので、買収は遂行される可能性が高いということだ。
 さて、買収が成功したとして、マイクロソフトがその体質を変えていくことができるかが問題だ。ヤフーが持っているインターネット文化がMSに統合されてなくなってしまったら、元も子もない。シェアの論理だけで量的に統合の意味を語るのはちょっと違うのではないかと思う。

 場合によっては、長期的にはグーグルの成長に利するのではという見方も一部のアナリストにはあるようだ。
 そんな気もしないではない。

 446億ドルというこれまた気の遠くなるような額で、マイクロソフトがヤフーの買収提案をしていることは大きく報道されている。
このM&A提案がそのまま実行されるかどうかは別にして、既にこの世界の図式は、ヤフーを含むマイクロソフト対グーグルとなっている。
 早速マーチン・ソレルが、Googleに独占されていたリスティング広告市場に強力なもう一つの選択肢をもたらすことになるのでマーケターにとっては良いことだとコメントしている。
 
 先日ピュブリシスが人的交流をグーグルと進めると発表したが、グーグルが特定の広告会社とエクスクルーシブな業務提携をするとはあまり考えられないものの、広告会社側も、どっちに付くの?的な議論に巻き込まれるだろう。

 私ベムくらいの年齢だと、大概ティーンエイジャーのころに洋楽に感化される。まだ解散していないころのビートルズから聴き始め、ロックのリスナーとしては、ブリティッシュロックを中心に3大ギタリストもプログレもパンクもニューウェイブも聴いた。いまだにロック史上最高のアルバムはデビッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」か、ロキシー・ミュージックの「アヴァロン」だと思っている。