ブログ管理者: 2015年10月アーカイブ

パブ研の代表幹事をしております。

パブ研はパブリッシャーのための勉強会です。

全体会以外に、データ活用分科会、プログラマティック分科会が進行しております。

パブ研へのお問い合わせはこちらにメールを

office@pub-ken.net


以下はパブ研への寄稿文です。


プログラマティックバイイングはブランディングにこそ活用せよ。

 パブリッシャーにとって、プログラマティックバイイングによる広告スペースとオーディエンスの販売が利益を生むのか、はたまたそれによって広告収入はコンテンツの価値を反映してくれるものなのか、ここが一番知りたいところだろう。

 テクノロジーの導入に踏み込む時、十分にその理解が出来ていて、使いこなすことが出来るのか、投入するコストや労力を前に逡巡しがちになる。

 しかし、先行事例を待つまでもなく、コンテンツとそれによって獲得しているオーディエンスの価値を広告収入に結び付けるには、データを活用したプログラマティックによる広告セールスを仕掛け、知見を持つ以外にない。

 それは、大きなトレンドとして、ブランディング系の広告出稿も今後大きく運用型にシフトすることになると考えられるからだ。

 従来、広告主がブランドにキャンペーンを行う場合、基本は予算化ということが最も大きな要素となって、メディアプランが決まる。少なくとも2億以上ないとテレビは使えないとか、TVCMまではつくれないとか、予算がプランを決めるという要素が非常に強かった。

 ところが、デジタル広告という「いくらなければ出来ない」ということがない広告手法が大きく成長し、またデータドリブンなマーケティングが浸透すると、キャンペーンの目的はあくまで、特定のKPIを達成することであり、予算を消化することではなくなる。

 そういう思考が常識化することによって、事前にすべてのプランを固めてしまい、執行するだけという従来のスタイルから、リアルタイムにKPIを補足して、リアルタイムに「手を打つ」つまり運用によって最適化するというスタイルにシフトしていく可能性が大きい。

 経営から見ても、従来はマーケティング投資が売上利益にどれほど貢献しているかということが可視化できないし、広告販促費も予算化されてすべて使われてしまうので、販売管理費としては固定されている。
 これが、マーケティングROIが可視化できるようになってくると、広告投資の貢献度合いが見えて、目標KPIを達成すれば予算はすべて使われずに余らせるようになると、その分は販売管理費が減り、それはそのまま営業利益になる。
 こうなってくると、経営はもっとマーケティング投資、マーケティング活動に真剣にコミットして、従来より多くのヒト・モノ・カネを配分してくるかもしれない。

 マーケティング目標達成が予算消化より重要になる時、KPIをリアルタイムでしっかり捕捉しなければいけないという考え方が定着し、予算を最適化するにはリアルタイム運用によるプログラマティックバイイングが最も有効な手段だという考え方が浸透してくるだろう。もちろんKPIとして認知や購入意向や実販売数がダッシュボードで捕捉される。

 こうなると、本当に効果のある広告はどれなのかが明確にされてくる。指標がページビュー当たりの単価や、クリック当たりの単価ではなく、いかに購買に結び付いたかで評価されることになるだろう。そこで再度広告メディアは、そのコンテンツの質や価値と、それによって獲得できているオーディエンスの価値を本当の意味で評価されることになる。

 ブランディングにおけるコンテンツとオーディエンスの価値と、今後のブランディング活動におけるリアルタイム運用型広告へのシフトを想定する時、価値の高いコンテンツ供給をしている自負のあるパブリッシャーこそ、プログラマティックに踏み込んで、データによる自社のオーディエンスの価値をバイサイドに表明していくべきなのだろうと思う。


エントリーしたばかりですが、前エントリーでMADMANレポート9月号を最新号としてご紹介したばかりで、
10月号が出来上がってまいりました。

MAD MAN Report_Vol.11_Oct_2015.jpg

<2015年10月、Vol.11>
・金融機関がフィンテックを使い、行動マーケティングのその先の価値へシフト
・WPPソレルCEOが語るマーケティング世界を超える仕掛け 2つのプレッシャー: 
 ディスラプター(破壊者)とアクティビスト(仕手株主)との間で立ち向かうビジネス手法とは。
・ビデオ・コンテンツ吸収合戦の始まり。
ディズニーが買ったマルチ・チャンネル・ネットワークMCN老舗
メイカー・スタジオズのその後
・あふれるビデオコンテンツ、大資本ベライゾンとAOLによる
 「go90」プロジェクト
・ネットフリックスと同料金の月額$9.99を払ってユーチューブを見るか

デジタルインテリジェンス ニューヨークが発信する「MADMANレポート」

http://di-d.jp/leadership/indexmadman.html

最新号のコンテンツは

mad010.jpg

・誰も踏み込まない、ニールセンのTV視聴率牙城。
 広告主は自己防衛の視聴動向データへの投資へ

・ストア・ターゲティングの「便利」と「気味悪い」との境目は

・人体に紐づく情報、バイオメトリクスの個人認証がUXマーケティングを変える

・米国のオムニチャンネルの実態を見る。
 メディアが持ち上げるメイシーズはオムニ化の覇者か。=役員人事を考える=

・マーケティング業界から見た「ブロック・チェーン」テクノロジー

・追伸記:気になった事象

 です。お問い合わせ・ご購読ご希望の方は info@di-d.jp にメールを!

 このブログで告知させていただいたトークセッションを行いました。イベレジでお申し込みいただいた方が定員の5倍くらいだったので、今回ご招待できなかった方はたいへん申し訳ありませんでした。(次回優先させていただきます。)

 若い方が多く、小さな会議室に熱気に溢れておりまして、みなさんひとりひとりに今後のキャリア形成における悩みなり、課題だと思っていることをお聞きして、私なりにお答えできることをお話しました。

 やはり、広告だけでは解決できないこと、しかもメディアの出し先や配信ターゲットを替えるだけでは無理なことを、CPAという指標で握らされていることの矛盾は表出しておりました。商品やサービスが売れるにはいろんな要素がありますが、商品力・ブランド力という本来事業者側の責任であるものもギャランティさせられる傾向は強いですね。これに対して、いかに全体最適ないしマーケティングの時間軸をもっと長く設定してのROIの最適化に目を向けてもらうか、営業代行的に握らされるなら「広告」だけが「打ち手」では無理なんだからもっと「打ち手」の幅を広げていけるようにならないといけない訳で、そのあたりを個々のみなさんの状況に合わせて目指せる方向性を議論してみました。

 大きなトレンドを理解しながら、目指すべき方向と、ゴールイメージ、そこから逆算して今できること、1年後あるべき状態、3年後あるべき状態を明確にしておくことが必要です。第2次大戦が終わった時、ドゴールは20年後のフランスのあるべき姿(こうなっているというイメージ)を標榜して、そのためには今どうするか、1年後はどうするかを決めて実現していこうとしました。こういう発想大事ですよね。


 終わってから集まった皆さん一緒に飲みに行ったようです。w

 TVCMとオンライン動画のアロケーションに関しては、基本3つの考え方がある。ひとつは単純にターゲットリーチ補完、ふたつ目に認知の補完、これは適正フリークエンシーを補完するということ、(テレビだけだと大概、過少フリークエンシーと過多のフリークエンシーに二極化して適正フリークエンシーで当たる視聴者は少ない)そして三つ目は態度変容つまり購入意向などを促進するための相乗効果の醸成だ。
 三つ目はテレビCMだけではなかなか「自分事化」しない消費者を、その人に強く刺さる文脈でコミュニケーションすることでブランドメッセージを残したいという考え方だ。
 
 オンライン動画は配信対象とするユーザーをターゲティングする際に、そのユーザーはどんな文脈やコンテンツに強く反応しているかを判定できる。対象のユーザーはどんな要素が強く刺さるかでオンライン動画はクリエイティブブリーフをつくることが可能だ。

 テレビCMは、ブランドの文脈でメッセージが作られるが、オンライン動画はユーザーの文脈で作るというのもひとつの考え方だ。ただ、両方に接したユーザーが、テレビしか接触しないユーザーよりブランドの理解や購入意向などの態度変容をより起こすように相乗効果を醸成できるほうにしないと意味がない。つまりオンライン動画だけやる場合と、テレビCMとオンライン動画を両方使う場合は、少しクリエイティブの考え方が変わってくることになる。

 オンライン動画のクリエイティブ案に対して、テレビCMとトーン&マナーが違うのでNGだと言う広告主がいるそうだが、そこは割り切って、ブランドの文脈とユーザーの文脈でクリエイティブをつくるのだからある意味トーン&マナーは違って当たり前くらいでチャレンジしないと意味がないように思う。ただテレビCMとオンライン動画はアプローチは違うが、ブランドメッセージの何かに帰結するようにつくるということが肝心なポイントだ。そこに「技」が要る。
もちろんオンライン動画にもTVCMと同じトーンな&マナーを大事にする考え方もあるが、TVCMだけでは「自分事化」しない場合、オンライン動画による特定のターゲットへの特定のメッセージ認知をより大事に考えて、強く刺さるようにユーザーの文脈でアプローチすることを優先する考え方もある。
 
 オンライン動画の目的と機能、オンラインだから出来ることを整理していくと、そのブランドにとってのオンライン動画をどうつくるかが見えてくるように思う。効果を指標化して確実にトラックし、PDCAを廻すこと、場合によってはどんどん修正をかけていったり、大量に制作して、反応のいい素材に修練させていくとか、TVCMでは出来ないことにトライしないとあまり意味はないだろう。

アメリカトヨタではレクサスNXモデルの動画を1000本以上もつくって展開したとのこと。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/u/2015/10/22/21349

 その意味では、効果の指標のひとつは「シェア」なんだろうと思う。そもそも動画はブランディングを目的とする広告主にとってのチャレンジ対象だ。ブランディングを目指す広告主にとっては、シェアされるかどうかを効果指標にすることは意外にしっくりくるような気もする。
オンライン動画は「シェアされる動画を、ワンポイントのブランドメッセージをしっかり残すことに成功しつつ作る」というスキルに一度フォーカスしてみたい。

さて、デジタルインテリジェンスの採用の話です。

(株)デジタルインテリジェンス
 http://di-d.jp/index.html

何をしている会社かを一言で言うと、

マーケティングのデジタル化をサポートするコンサル会社です。

マーケティングのデジタル化とは、STPや4Pというマーケティング全体におけるデジタル化で、プロモーション領域だけの、しかもネット領域だけを対象にするものではありません。

私たちが志向している「デジタルマーケティング」とは、すくなくても4Pの内のプロモーション領域であっても「マス・リアル・ネットの3つ領域をデジタルデータで統合して、顧客導線を最適化する」ことです。ネット領域だけ最適化するのはネットマーケティングであって、デジタルマーケティングではありません。

ですから、
本当の意味での「デジタルマーケティング」をコンサルする会社です。


デジタルインテリジェンスには、マス広告や交通広告やクリエイティブの知見があり、かつネット広告の黎明期から20年、ネット広告ビジネスを様々なアドテクノロジーに関わってやってきた知見があります。

かなりハイエンドです。

ほとんどブランディングに関わる領域なので、CPAだけ見るということを全くしていません。しかし顧客獲得のパフォーマンスもしっかり指標化しています。そこではネット広告の効果だけを見ていません。

デジタル広告配信の配信設計をして、配信も担いますが、効果検証は認知や態度変容ほかリアルチャネルを含め購買行動への紐づけを含めて設計したりします。

ターゲティングセグメントだけなく、広告フォーマットや接触タイミングやフリークエンシーやキャンペーン期間内での投下バランスほか、もちろんクリエイティブも、様々な変数を評価して最適化のための知見を貯めています。

テレビとネットのアロケーションに関しては最も早くから検証しており、今後はユーザーのリアル行動データともマージしていきます。まさにマス・リアル・ネットを統合的に最適化します。

テレビ視聴データに関しては、おそらく今まで誰もやっていない分析を相当やっております。

大企業のオンライン動画クリエイティブもやっております。

また、「反応した人がターゲット」をいう考えのもと、特定の広告コミュニケーションに反応したユーザーを逆引き分析し、どういう人がターゲットなのかのプロフィール分析をしたりもします。

カスタマージャーニーをログで分析するのはある意味「人間観察」です。分析官が成果を上げるには、マーケティング施策を企画実施する人たちにシナリオ設計ができるように上手にコンセプトやキーワードを提供しなければなりません。それにはある種のセンスが必要ですが、デジタルインテリジェンスはデータサイエンティストに大事なそのセンスを醸成するための事例をもっています。


マーケティングダッシュボード⇒事業ダッシュボード⇒経営ダッシュボード 設計などもします。売上利益に相関する中間指標を発見してマーケティングROIを上げるためのアロケーションモデルなども設計しています。

DMP導入コンサルに伴って、組織コンサル・人材育成コンサルなども行います。採用もお手伝いしています。

クライアント側に立って、テックベンダー、エージェンシー、オペレーション会社などのベストなチームビルディングを行い、その運用をサポートします。

コンサル⇒分析⇒オペレーション⇒コンサル⇒分析・・・ というPDCAを廻します。

テレビ視聴データ、スマホのロケーションデータ、購買行動データ、ソーシャルアカウントデータなど有効な3rdパーティデータの活用を指南します。

大手企業のための「インハウスマーケティングラボ」構築のお手伝いをします。

ニューヨークから最新のマーケティング情報を毎月レポートしています。(MADMANレポート)

まだ書き足りないのですが、そんな会社です。

ちなみに、今年は11月末に
「新世代デジタルマーケティング」

「リアル行動ターゲティング」

という本が出版されます。


で、
欲しい人材は、

  ・今、総合代理店でTVスポットなどを扱っている若手営業マン
  ・同じく、交通広告やリアルなプロモーションに携わっている営業やプランナー
  ・同じく、ストプラ、マーケ部門にいてデジタルデータによる新たなマーケティング施策をこれから志向したい人
  ・今、データサイエンティストでデータからマーケティング施策へのシナリオ設計への橋渡しが出来るようになって、自身の価値を上げたい方

   です。

   いずれも価値の高い「本当のデジタルマーケター」に育てます。(業界人間ベム)

   採用ページをご覧下さい。

   http://di-d.jp/recruit/index.html

前回のエントリーは反響が大きく、投稿後8時間で10000セッションを超えるアクセスがありました。その最後に、セッションイベントを実施すると書きました。

少人数でトークセッションと「業界人間ベムの進路相談」をやります。

対象の方は、ネット専業代理店、総合代理店のデジタル部門、アドテクベンダー所属の方。

今後のキャリア形成について悩んでいる方、ネットの経験やスキルをより違ったフィールドで活用して
いきたいと考えている方です。

応募は下記へ(イベントレジストに応募ください。)

http://eventregist.com/e/bem_talksession_02

あえて「分からない」と「知らない」を使い分けました。
レガシー人材は具体的なデジタル領域の中身は分からないが、広告マーケティングの全体像のなかにおけるポジションと他に何があるかは理解している。しかし、ネットしか知らない人材はネット以外のマーケティング(それも4Pのプロモーションだけの)に何が存在しているかさえ知らない。
どちらがクリティカルかというと後者である。

最近40代くらいのレガシー代理店人材でデジタルについていけない連中が意気消沈としている感がある。ずいぶん変わったものだ。昔はネットなどバカにしていたのに、デジタルが分からないと評価されなくなった昨今、急にちんやりしている。

だが、ネット領域しかやらない、やれないのはデジタルマーケティングではない。本当のデジタルマーケティングはマス、リアル、ネットをデジタルデータで統合的に顧客導線をつくり最適化する試みであって、「打ち手」も「データ取得」も3領域を統合するものとなる。そして、なにより本来のコミュニケーション設計、クリエイティブ、コンテンツという最大の変数が本丸になる。

また、ロケーションデータなど多彩なデータでターゲットセグメントを新たに創造するにはマーケター発想が必ず必要になる。デジタルとかアナログとか関係ない本質が必要なのだ。

ターゲットセグメントもセグメントするからには対となるアクション(コミュニケーションであればメッセージ開発)がなければ意味がない。

そうしたことが出来るのは、レガシー代理店のマーケ・ストプラ、アカウントプランナー、もちろんクリエーター諸氏である。

そうした諸氏がデジタルデータを駆使して、マーケター視点でデジタルマーケティングを創造する時代が実は目の前にある。

だからこそ、レガシー代理店のアナログおじさんは今こそ、デジタルデータの料理の仕方を勉強して早急に対応して欲しい。その方策はいくつも提示できる。

マーケティングデータは、マーケティングのコメである。しかしコメはそのままでは食えない。炊いてご飯にして、それを料理してチャーハンやリゾットにしないと価値の高いものにならない。要はデータの料理人がいなければマーケティングにならない。マーケティング施策を企画実施して初めて成果が出るのであって、データを分析するだけでは意味がない。
きっとコメのまま持って来られても途方に暮れるアナログおじさんもご飯に炊いてあげれば、プロの料理人として活躍できるはずだ。

 ベムはネット系人材にマスメディアやクリエイティブの研修を何度もしたことがある。みんなCPAに縛られて創造性のある仕事に飢えているので、目の色をキラキラさせて広告コミュニケーションの広い世界の話を聞いてくれる。また研修を受けた人のなかにコピー100本ノックにもついてくる素養の高い人も随分いる。研修やワークショップは抜擢したい人材発見の場になる。
 こういう子たちは、出来るだけ早く今のネット知見をもって、しっかりマーケティング発想が出来る人材の元に行って師事すべきだ。

 ネット専業のやっているCPAを合わせに行く作業は、そのうちAIの登場も待つまでもなく自動化される。事業としてなくなりはしないが、そこで働く者の付加価値が下がるだけだろう。

 マスメディアを含むすべてのコミュニケーションメディアの知見と企画実施力を獲得するのか、クリエイティブという最も大きな変数を創造できるスキルを獲得するのか、リアルなプロモーションで消費者のブランド体験を醸成するプロになるのか、ネットしか知らない若い人たちは、すぐに勉強して目指すべき方向性にフォーカスする必要がある。

レガシーな広告代理店が長くやってきたすべてのマーケティング支援としての広告・プロモーション領域はデジタル化する。メディアもプロモーションもそしてクリエイティブですらデジタルなマーケティングデータの影響と恩恵を受ける。ネット領域でデジタルに慣れた人材が、広告マーケティングの全体最適をプロデュースできるレガシー代理店のストプラやクリエーターに師事して、お互いに刺激し合って、新たなスキルを創造して欲しい。
デジタル小僧はデジタルデータというコメを炊いてご飯にしてプロの料理人のレガシーおじさんとタッグを組み、料理人の技術を傍でいっしょに仕事してそのスキルを盗んで身に付けるといい。

 アナログおじさんはこのまま辞めていってはいけない。培ったメディアやプロモーションやクリエイティブの本質とそのDNAを次に世代に注入しないといけない。注入する相手はデジタル小僧だ。デジタル小僧たちもこのままネットしか知らないということがいかにクリティカルかに目覚め、両者の融合を果たす場に早く身を置かなければならない。

 ベムはその場づくりをライフワークとして始めようと思う。先週からちょっとしたセッションイベントをスタートさせています。

アドバタイジングウィーク中のできごと。NY時間の火曜日

コムスコアによるレントラック買収が報道されました。

日本語版
http://jp.wsj.com/articles/SB12130066219006584032204581263802760631710

広告業界では、両社の合併は以前から予想されていた。広告世界最大手の英WPPがここ1年ほどでコムスコアとレントラックのかなりの少数株式を取得したことで、合併観測は強まった。WPPのマーティン・ソレルCEOは8月「両社が一つになることを歓迎する」と語った。(日経)

$732MM(約880億円)WSJ
http://www.wsj.com/articles/media-industry-welcomes-comscore-rentrak-deal-1443817114

発表後の水曜日にあった、レントラック、ニールセン、コムスコアが壇上に
広告調査協会(ARF:Advertising Research Foundation.)主催のセッション

アドバタイジングウィークでのビデオ
http://www.advertisingweek.com/replay/#date=2015-09-30~video-id=229~venue=2

ニールセンは今年末に「トータルメジャメント」のプラットフォームを発表するので
レントラックコムスコアの合併前にロンチを強調(2年かけて準備しましたからね)

コムスコア&レントラックも、ニールセンも、
売り先の客って、テレビ局やエージェンシーなんですよね、広告主、、、って雰囲気じゃない。そして売り物は「 viewership of digital and TV content in an apples-to-apples fashion.」 結局目玉の数をプラットフォーム横断で数える事。テレビ局も1指標より2指標あって良いけれど、結局支出が増えるだけですよね。
ちなみにレベニューはニールセンがコムスコア+レントラックの10倍。
Nielsen $6,300MM
Comscore $329MM
Rentrak   $103MM

その意味でも我々は、視聴の質、あるいはインパクトを測る広告主視点であることに意義ある気がします。

デジタルインテリジェンスNY 榮枝から レポートです。

ニューヨークの広告フェスティバル「アドバタイジング・ウィーク」が来年は東京へ

ニューヨークの「アドバタイジングウィーク(AW)」が今年で12年目の開催、ロンドンが3年目の開催だったが、来年2016年に東京での開催の目処がたったようだ。

主催者であるStillwell Partners社のCEOとこの2年ずっと「ぜひ東京で開催しよう」と話をしていたが、ぐっと現実味がでてきた。先週末行われたアドバタイジング・ウィーク(AW)の会場で「来年は東京で会おう」という言葉が登場している(写真)。

AW tokyo.JPG


「カンヌ」をはじめ、クリオ、D&AD、それからスパイクアジア等、「広告&マーケティング」業界においてのインターナショナルな賞やフェスティバルは必ず日本の外(海外)で行われ、日本でのフェスティバルは存在していない※。(※アドテック・インターナショナルの開催はあるが、あの趣旨ではインターナショナル・フェスティバルとは呼ばないだろう。)

研修ツアーの名の下に日本の業界精鋭達がこぞって「視察」に行く姿は、1980年代のまんまである事が業界として悩ましかった。スパイクアジアはカンヌの主催者が傘下に収めたために日本での注目度が高まったが、あれとてシンガポールの媒体社が創設したローカルなフェスティバルだった。端的に言えば日本の業界発信力は人口530万人のシンガポールに負けているという事だ。

ぞろぞろ海外に行かずとも「学ぶ」事は普段の業務の延長でこなせば良いと考えるし、むしろ世界に先駆けて発信できる内容を日本で築いたり、あるいは世界の英知を招聘するパワーが日本に欲しいところ、と常々考えている。

AWは、エージェンシーの参加はもちろん、広告主(マーケター)企業、パブリッシャー&メディア企業、アドテク企業、業界協会、と一丸なって参加し、盛り上げる「マーケティング総括」なフェスティバル。クリエイティブに偏ってる訳でもなく、テクノロジーに偏る事もなく、フォーカスは「マーケティング本論」である所が非常に共感が湧く。賛同企業も年々増え、開催規模も12年間連続で大きく成長している。毎年膨らむプログラムのページ数は去年300ページの大台に乗り、今年は316ページ。この冊子の情報量は小さい画面のモバイルのイベントアプリだけでは、とうてい追い切れない。

今年のAW傾向だが、「プログラマティック」「モバイル」「ビデオ」「ローカル(ロケーション)」「IoT」「ニューロサイエンス」等の定番テーマは健在。あえてビジネスの行間を読むとすれば「テックやデータは当然として横において、コンテント(コンテンツ)はすでに押さえた」という自信のセッションのあちこちで見れた。

業界を牽引するWPPマーチンソレルはこの2年、自社の「データ・インベストメント」を強調していたが、今年はスポーツ、モデル、音楽のコンテンツホルダーをゲストに招聘するパネルディスカッションを開催した。ゲスト企業は何らかのエクイティー関係を持っている企業だ。ちなみにIPGのマイケル・ロスCEOもテーマは「コンテント」。この「コンテント」の傾向をどう解釈するかはMAD MANレポートを継続ご覧いただきたい。

下記リンクはマーチンソレルのセッション。AWは開催模様を後日ビデオ公開している。
http://www.advertisingweek.com/replay/#date=2015-09-30~video-id=277~venue=1

話はAWの日本開催に戻る。ニューヨークで始まったフェスティバルがロンドンに飛び火し、主催者は3番目の開催地として候補地を探していた。あやうく北京開催、あるいはシンガポール、と世界のコンベンション、カンファレンスの拡散傾向と同じ順序に収まるところだった。この東京開催となる「逆転劇」は5大ホールディングエージェンシーの一角、電通さん(&イージス)のご助力があると聞く。上位のオムニコム、IPGは米国発信、WPPとピュブリシスはヨーロッパ発信、5番目のホールディング企業電通さんの本拠地は東京(&ロンドン)。この世界地図においてAWが突然「北京」「シンガポール」開催となるのは許せない、が私のAW東京開催応援の気持ちだった。

今年もおそらく、80人ー100人程の日本からの出張者がAWのためにニューヨークに来られてたのではないか。今週はその出張レポートが花盛りになるだろう。「視察」の是非はさておき、自己投資として14時間の飛行機に乗り、ニューヨークという「アウェー」に来る意味は大いにある。普段の仕事との「異次元」が感じられ、フレッシュな感覚で情報を摂取できるからだ。この「ま逆」の感触を米国やヨーロッパの業界人に日本(東京)で味わってもらう日が来年やっと来るのだ。みなさんAW東京でお会いしましょう。


ニューヨーク中がAWの開催で賑わう.JPG

AWの初日オープニングパーティーは歴史建造物の教会で開催.JPG