IABが発表した「ネット広告がTV広告を超えた」は・・・。

 まあ、ちょっと読めばすぐ分かるように、ケーブルTVやシンディケート枠を含まないネットワークテレビ放送枠の市場を超えたということだ。(ネット広告費が4.28兆円で、ネットワークテレビ広告が4.01兆円なので)
 逆にアメリカはCATVの市場がこんなにあるんだと感じた方もいるだろう。

IAB Report: US Internet Ad Revenue Grew To $42.8B In 2013, Overtaking Broadcast TV
http://techcrunch.com/2014/04/10/iab-2013-report/

 とはいえ、全テレビ広告市場の6.6兆円に対して、だいぶ迫ってきているという印象だ。

 では、人口ひとり当たりで計算してみよう。

アメリカの人口は2012年で、3.14億人(円周率みたいだね。)
6.6兆円を人口で割ると、一人当たりは、21,020円
日本のテレビ広告市場 1兆7800億円を人口1.276億人で割ると、
一人当たりは、13,950円

 ネット広告の方は、
アメリカが、一人当たり、13,630円
日本が、一人当たり、5,545円

ひとり当たりで見ても、

 テレビが、アメリカ 1 : 日本  0.66
ネットが、アメリカ 1 : 日本  0.41

ひとり当たりのGDPが米国が53,101ドル、日本 38,491ドルなので、
アメリカ 1 : 日本 0.72 と比較しても、まだまだ伸び代はありそう。

さらに、これを日米のメディア接触時間で比較してみよう。

e-Marketerのメディア接触時間の調査によると、米国の1日のテレビの接触時間は、4時間31分。本当かな?というくらい観ていることになるが、データはこのサイトから引用している。
http://www.huffingtonpost.jp/zenichiro-tanaka/tvpc_b_3705541.html

一方日本の方は博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所のデータだと、2.52時間(東京地区)
http://www.media-kankyo.jp/wordpress/wp-content/uploads/teiten2013.pdf
アメリカ人は日本の2倍近くテレビを観ていることになる。ちなみに、アメリカはラジオが1時間26分、PCインターネットが2時間19分、モバイルインターネットが2時間21分。

これに対して日本はPCが72.8分(1時間13分) モバイルが50.6分

 ということは、人口一人当たりの接触時間1時間あたりの広告費は、

・テレビ   アメリカ 12.75円   日本 15.1円
・ネット   アメリカ   8.00円   日本 7.38円

 となる。

まあ一人当たりの単位接触時間となるとやはりだいたい同じくらいになるんですな。


アメリカで、PCとモバイルを足し上げた接触時間がテレビを超えたことを考えると、ネット広告が全テレビ広告を超えるのも時間の問題だろう。ニールセンのデータにはPCインターネット接続によるビデオ視聴時間が1週間に1.5時間、同じくスマートフォンによるビデオ視聴が1.3時間なんてデータもある。
テレビのコンテンツだったものは、PC、スマホ、タブレット・・・とマルチデバイスに流れ込んでいく。当然CMという広告フォーマットもデバイスをまたいで展開する。放送によるテレビ広告市場とか区別していること自体ナンセンスになるだろう。

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