2014年3月アーカイブ

アドエイジ誌のエージェンシーランキング 2002年のランキングと2012年を比較してみる。

rank20022012.gif

少々文字が小さくて申し訳ないですが・・・。


この10年のランキングが激変なのが分かるだろう。
2002年は、広告業界の人間にとっては、お馴染みの顔ぶれが並んでいる。

しかし、2012年のそれは、業界人も聞いたことがないところばかりではないだろうか。

EpsillnやAcxiomはもともと広告業界の会社ではない。データマネージメント側からマーケティングサービスを行う企業がエージェンシーランキングに入っていてしかもトップ1、2なのである。
これには賛否があるかもしてないが、ここはアドエイジ誌の見識なのだと思う。

これを見ると、1位、2位、4位、6位、8位、9位、11位、12位、15位、17位、18位はデジタル系エージェンシーである。
また、10位、14位、19位は、PR系だが、SNS時代のPRなのでソーシャル系エージェンシーとでも云える。

2002年の15位までランキングに入っていたGreyやDDB、Ogilvy&Matherなどは2012年ランキングでは20位にも入ってこない。
これを日本のエージェンシーランキングと比較してみると、激変している感がある。

さて、ランキングもさることながら従来勢力のこの10年のグロスインカムの伸びに注目すると、JWTは89.1%、Leo Birnettが124.3%、MaCann Ericksonが142.3%、BBDOが215.5%、など決してシュリンクしたり、伸び悩んでいるトラディショナルエージェンシーばかりではないが、それをはるかに上回る勢いのデジタル系、データマネージメント系エージェンシーの台頭が著しいというのが印象である。

さて、日本の広告業界の次の10年はどうなるのだろうか。

 ベムは82年の4月に新卒で旭通信社(現ADK)という広告代理店に入社した。
入社式のことは案外憶えている。当時の稲垣社長の訓示のくだりと、同期で一番歳を喰ってたやつの答辞だ。
 
 稲垣社長の訓示の中でよく憶えているのは、「清濁併せ呑む」というフレーズで、「えっ?広告代理店ってそんなに「濁」れ仕事があるんだ。」と思ったものだ。まあ入ってやってみると、それほどでもなかったが・・・。
同期の答辞は「広告業界の原、石毛となるべく頑張ります。」というやつで、時代を感じて今思い出すとちょっと笑える。(若い方には分からないかもしれないのだが、巨人の原監督と同世代。)
「笑っていいとも」が32年続いた番組を終了するが(番組開始は82年10月)、ほぼ同時期に社会に入った時にスタートした番組が終わるのも灌漑深い。(もっともこの番組、僕はほとんど観ることはないんだが・・・。)モンティパイソンのコーナーでの「4か国親善マージャン」以来のタモリファンとしてはとりあえず「タモリ倶楽部」さえ続いてくれればいい。

「原、石毛」はともかく、「広告業界」という言葉が、まだまだ明確な時代だったなと当時を思い出して感じる。
 今は、そしてこれからはもっとこの「業界」の「界」の部分が明確にならなくなる。「業際」という言葉があるが、この「際」についてよく考えてみることが大事になっていると思う。「業際」というフレーズを強調してくれたのは、僕のNYにいるパートナーだが、きっと米国でのエージェンシーランキングにランキングされるプレイヤーがトラディショナルなエージェンシー以外がほとんどである現実を体感しているからだろう。

アドエイジ誌の米国エージェンシーランキングで、僕らが良く知っているマッキャン・エリクソン、J・ウォルター・トンプソン、ヤング&ルビカム、レオ・バーネット、オグルビー、BBDO、サーチ&サーチなんていうエージェンシーが、どのあたりがご存じだろうか。
 米国内のランキングだと、BBDOが3位、レオ・バーネットが5位、マッキャンが7位、ヤング&ルビカムが13位、トンプソンが16位、オグルビーやサーチ&サーチは20位内に入ってこない。
そして、1位Epsilon、2位Acxiom、4位SapientNitro、6位DraftFCB、8位Rapp、9位DigitasLBiとデジタル系が並ぶ。

馴染みのない社名が上位を並んでいるエージェンシーランキングを見ると、(17位はIBM interactive)業界と業界の「際」から新たな価値が生まれているのが分かる。

いわゆる業界内での連携ではなく、別の業界とのオーバーラップする領域「業際」に価値を創ることを意識して、シェイクハンドする相手を選んだ方がよい。

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