2014年2月アーカイブ

 DMPの導入はデータドリブンなマーケティングを実践するための必須条件となってきた。しかし、DMPツールを導入することがイコールDMPの導入実践ではない。
 ツールを入れても、データを分析し、それを打ち手に活用している事業者やパブリッシャーは意外なほど少ない。それは、そもそも何のためにデータを分析するのか、そのためにはどのようにデータを構造化しておくか、という大前提となるやるべきことをしていないからだ。
 一番重要なことはそこにある。
そして、今導入しているツールがありながら、データが分散化しているがために、DMP導入の前提を整備できていない企業が非常に多いのだ。

 例えば、アクセス解析ツールと3PASを導入しているほとんどの企業は、それぞれのデータが分散している。
 本格的なDMPを志向するなら、その前にアクセス解析と3PASに分散しているデータを統合することだ。その作業は必ずやっておくべきステップで、「分析環境の整備」という重要なステップである。

 詳細は、デジタルインテリジェンスにコンサルを依頼して欲しいがw、DMPツールは案外ただの箱なので、中身をどうするか(どんなデータをどう分析するためにどう構造化するか、またどうクレンジングするか)が重要なのは言うまでもない。

 DSPもまだまだリターゲティング利用が大半のようだが、リタゲがブランドを毀損する配信を多く行っているという議論はずいぶん前からある。
 確かに私も既に買ったものや、発注をかけたのに欠品のお知らせがきた商品が、バナーで追いかけてきてちょっと「イラっと」することもあったし、ずっと追っかけまわされてストーカーのように感じてしまうユーザーもいない訳ではないようだ。ただEC系広告主はブランドの毀損ということは目に見えないので、数字で目に見えるリタゲによる獲得を優先してしまうのだろう。

 リタゲという手法は、オーディエンスターゲティングではあるが、サイト訪問クッキーを十把ひと絡げに扱うと、幼稚または杜撰なレベルのリタゲになってしまう。日頃サイト訪問をセッションベースでしか管理していないのに、クッキーを追いかけるからそなるのであって、そもそもアクセス解析もクッキーなりIDなり、ユーザーベースで管理できていて初めてターゲティング配信手法としてのリタゲを本格活用できる。
 それはユーザーごとにどんなURLを踏んでいるか、どの程度滞在時間がある(GAで言えばユーザーのロイヤリティ)かなどによって、サイト訪問ユーザーを様々な基準で定義づけする作業をしておくべきだろう。まあ結構面倒なんだけど、やる価値は十二分にある。

 ところで、こんな内容のブログ記事を書いていたら、フリンジ81から、こういうサービスがリリースされた。
 http://www.fringe81.com/pressrelease/pressrelease20140206.html

 精度の低い、杜撰なリタゲをしている自覚がある広告主はトライしてみてはどうだろうか。詳細は今度じっくり訊いてみようと思うが、iTuneのGeniusみたいに、リタゲのGeniusみたいな感じかな?
 とにかくリタゲを、精度を上げて配信できるのは今タイムリーなサービスだと思う。かなりオートマティックにやってくれるとすると有難い。


 リコメンデーション機能がうまく作用すると、ネットのユーザーにもクッキーを使わせるベネフィットがある。コンテンツのリコメンドがあり、広告もその中の一部として認識されることが望ましい。
 匿名性を担保しても、データを吸い上げられる感覚に対してユーザーは敏感だ。しかし、ちゃんとした利便性とトレードオフされる認識があれば、ユーザーの納得が得られる。ネット上の広告はネットでサービスを提供するための立派なビジネスモデルである。本来「サービスは享受するが、広告は一切嫌だ」となると成立しなくなってしまう。広告を出す方もユーザーが便利だと感じたり、広告も貴重な情報だと感じられるように努力して、なんとかユーザーとの和解を得たい。

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