ブランド力の可視化とデータサイエンティストを「口説く」こと

 最近、重回帰分析によるマーケティング投資の最適化の仕事に関わることが多い。

実際に何が売上にどのくらい貢献したかを見ると、短期的な広告投資は意外なほど効いていない。ベースラインという広告やプロモーションを打たなくても売上が上がるラインがたいへん大きいのが分かる。実はこれこそがそのブランドや企業の資産である。もちろんブランド力とかコミュニケーション資産、流通への配荷力、営業力いろんなものの総体である。

 デービッド・アーカーが「ブランドエクイティ」という概念を提唱してから、ブランド力を定量化する試みはいろいろされてきたかとは思うが、本当にこれを可視化するのは難しい。
 ベースラインというのは、解析不能という意味でもあり、データマイニングをするサイエンティストには未確認のゾーンということになる。

 私は、数学や計量経済学をやってきたような地頭のいい人材に、是非我々のマーケティングコミュニケーションの世界に入ってきて欲しいと思っている。こうしたことが出来る頭脳は、従来の広告屋を鍛えてどうにかなるレベルではなく、「データ取扱い者免許」みたいのを持っている人に、「広告コミュニケーションって面白いでしょ?」「このベースラインというブランド力みたいな訳の分からない部分を可視化してみないか?」のような甘言を用いてこちら側の世界に連れ込みたいと思っている。

でないと、マーケティングコミュニケーションの世界は立ち行かないからだ。

96年にインターネット広告の転じて、日本初のアドネットワークづくりを始め、アドテクノロジーにどっぷり浸かってきたが、今こそ、それ以前の15年間、マス広告/ブランディングコミュニケーション開発を嫌というほどやってきた経験が活かせるチャンスはないと感じる。

データサイエンティストに広告マーケティングの世界に携わってもらうために、コミュニケーションの面白さを語って「口説く」こと・・・。ライフワークになりそうだ。

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