2011年11月アーカイブ

ソウル講演レポート 2011 Digital Leaders Forum

ちょっと遅くなったが、先日ソウルでの講演をレポートする。そもそもサムスン電子のハン常務が「トリプルメディアマーケティング」を日本語で読み、共鳴していただいたのがきっかけで、韓国語版が出版されることになった。
 サムスン電子はチェイルワールドワイド(韓国最大の広告会社)が担当されているので、チェイルのマーケティングチームが中心となって翻訳された。
 出版記念講演をチェイルワールドワイド主宰のカンファレンス「Digital Leader 2011」最初の講演者として壇上に立たせていただいた。「Paid Owned Earned media」がデザイン化されたカンファレンスイベントロゴが会社のあちこちに表示されていた。チェイルは韓国最大の広告会社だが、社名にワールドワイドとついているように社員の40%くらいは海外拠点にいるくらいのグローバルな代理店だ。キム社長はCEOであると同時にCIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー)を兼務しており、トップがITにも強くコミットしていることが分かる。非常に正確な日本語を操るので、少なくても母国語を含め3カ国語は自在だろうか。チェイル、キム社長、サムスン電子ハン常務との話も日本語でやっていただけるので、たいへん恐縮した。
 
 さて、カンファレンスでは、キム社長がご挨拶をされた後、私がトップバッターの演者として登壇させてもらった。 私のトリプルメディア概論はさておいて、サムスン電子ハン常務とチェイルワールドワイドのグローバルストラテジーセンター(NY)の講演が素晴らしかった。ハン常務の講演は、95年くらいからの様々なケーススタディが紹介された。広報を含む企業コミュニケーションを様々な角度からトライしてきているのが分かる。

 私の「トリプルメディアマーケティング」では、企業のマーケティングメディアを3つの分けて整理しましょうという話の次に、具体的に3メディア環境でのコミュニケーション開発の考え方として「社会事化」「仲間事化」⇒「自分事化」へという思考を用意した。さて、同じようにチェイルワールドワイドのストラテジーでは、3メディア環境において重要なキーワードとして「Authenticity」という概念が提示された。
 また「Authenticity」という考え方が必要な前提として、「Para Social Interaction」というコミュニケーション構造をフィーチャーされた。
「Authenticity」とは、何と訳せばいいのだろうか、「信頼性」「信憑性」「真正であること」ということ・・・。
そして「Authenticity Advertising」のその分類事例として5つ。
1) Fact
2) Property
3) Right Thing
4) Supporter
5) Honest

Fact(事実)には、ブラジルの車「TROLLER」が洪水のなかを走り抜けていくニュース映像から、「このTROLLERを運転しているドライバーを探せ」キャンペーン「Is This Troller Yours?」が事例として挙げられた。

http://www.newyorkfestivals.com/worldsbest/pieces.php?iid=416317&pid=1
またAT&Tの「The Last Text」も紹介された。
http://www.schooltube.com/video/4386d84344d2a7345c5e/ATT-The-Last-Text-Documentary
Property(資産)では、ゲータレードの「リプレイ」
http://www.youtube.com/watch?v=fMI3kti0nrY
これはカンヌ獲ったから有名。
また、ぺディグリーの
http://brainsugar.ca/doggleganger-pedigrees-dog-adoption-campaign
Right Thing(正しいこと)では、ROMのAmerican ROM
http://www.youtube.com/watch?v=Tt9NBtW4sbA
そして、Levi’s の「Ready to Work」
http://www.youtube.com/watch?v=635XItRDU7g
Supproters(サポーター)では、

マウンテンデューのDEWmocracy
http://www.dewmocracy.com/
Honesty(誠実さ)では、

ドミノピザの「Domino’s Time Square Tracker」
http://www.youtube.com/watch?v=1L5j_DvQdqM&feature=youtube_gdata
という「Authenticity Advertising」例を分類してみせた。

そして広告会社「Cheil worldwide」としては、「クリエイティブコンサルティングカンパニー」として、1)Authentic Strategy 2)Authetic SAolution 3)Authentic Execution
を提供するとしている。
クリエイティブコンサルタントとして、従来のアカウントプランナー、アカウントエグゼクティブ、デザイナー、コピーライターらがオーバーラップしてコンサル機能を発揮するという。
 
今回のエントリーでは以上・・・。
つづきは次回に

月別 アーカイブ