10年後の広告業界

IBM.gif広告会社および広告業界が10年後どうなっているか。 IBMが昨年リリースしたレポート「The End of Advertising as we know it」には、ふたつの変化要因、「広告インベントリーのオープン化のレベル」と「メディア消費のコントロールが消費者主導になるレベル」と縦横の軸にマトリックスを描いて、変革の方向性を4象限に分けて解説している。

JAAA広告業協会のセミナーに参加したが、(パネラーと呼ぶのはやめて欲しい。あれはパネリスト)「10年後どうなるか」なんて当然誰にも分からない。
ただ、湯川さんの云うように周辺領域が大きくなるのは理解できるし、そうなるだろう。ただ、「私は頑張って真ん中で踏ん張る」というのも、おそらく一定以上上の世代にだけ許されるのだろう。だいたいシュリンクする領域には若く優秀な人材は入ってこない。優秀な人が入ってこない業界がHAPPYになることは難しい。
 そもそも誰がHAPPYになるのかをもっと明確に定義したほうが良かった。(あまりやると過激になるだろうが・・・。)
 
 さて、周辺領域でどんどん今の我々がキャッチアップできないテクノロジーオリエンテッドな広告ビジネスモデルが生まれる。その担い手はおよそ従来の広告マンとは異質なテクノロジーオペレーションスキルを中核にする人たちだろう。それが興味をそそる仕事かどうかは別にして、広告業界が従来提供してきた価値の源泉=クリエイティブに関しては、周辺領域に流出していっても、これを抑え続けることが重要だ。
 従来のテレビ広告型のハイエンドなコミュニケーション開発の装置は広告会社にある、しかし、消費者主導のコミュニケーションを反映するアマチュア主導のコミュニケーション開発装置はない。しかるにクリエイティブに関わるこの装置を早急に広告業界が手中にしておくべきである。

「クリエイティブ×テクノロジー」という概念は、従来からの継続的な我々の作業としてのクリエイティブを進化させるという意味と、周辺に流出してもコミュニケーションの内容を創出することに関しては、広告業界は今後も抑えていくんだという意志が必要であることの2つの意味がある。

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